日本語版vCardデータ交換フォーマット標準化拡張案
    --フリガナ拡張と日本語の取り扱いについて--


目次:

【1.背景と目的】
【2.日本語に対する取り扱いについて】
【3.フリガナ拡張案日本語版】
【4.結論】


【1.背景と目的】

vCardやvCalendarを利用した、情報家電のメール機能や、PIM(PersonalInformation Manager)機能は今後より強化される方向にあります。その場合PIM(Personal Information Manager)機能の中で、住所録、スケジューラ機能に関しては、IMC(Internet Mail Consortium)が規定しているvCard(電子住所録)、vCalendar(電子スケジューラ)が標準フォーマットとして広がりつつあります。

イージーインターネット協会(以下EIA) では97年4月から技術委員会のもとに「PIM情報WG」を設置し、情報家電の中でのPIM(Personal InformationManager)機能の取り込みに関して、IMCが提唱するvCard、vCalendarの仕様書をベースに、日本語環境において使用する際、必要となる機能を検討しました。この中では事務機械工業会で提案されている日本語ワープロ間でのデータ交換フォーマットである「Jアドレス」との整合性などについて議論を重ね、仕様に関して以下の2点が最低限明確にすることが必要であるとが分かりました。

1,標準拡張としてフリガナの拡張が必要であること
2,日本語の取り込み方を明確にすること この結果を踏まえ、IMCメンバ企業で ある(株)アクセスが、IMCと8ヶ月に及ぶ継続的な議論を重ね、ソートも目的とし たフリガナに関するvCard日本語拡張案をIMCに提案することができました。日本語だ けでなく、フリガナが必要になる漢字文化圏で適用可能です。

【2.日本語に対する取り扱いについて】

日本語の記述に関しては、現在、IMCで 規定されている vCard2.1 の仕様で取り込むことが可能です(vCard2.1の仕様書の2.1.5 2.1.6 参照)。
例えば、文字コードとして、ISO2022-JPを使用し、BASE64でエンコードする場合、名前のプロパティでは、N;CHARSET=ISO2022-JP;ENCODE=BASE64:family name;given name; のように記述します。
;CHARSET=ISO2022-JP;ENCODE=BASE64は、プロパティの名前(N)とコロン(:)との間に置かれ、修飾子としての役目を果たします。
注意点としては、1つ1つのプロパティに対して、必ずその都度、文字コードとエンコードを規定しなければならない点があります。

【3.フリガナ拡張案日本語版】

IMCに提案し議論の結果まとまったソートや検索にも使えるフリガナ拡張案の日本語訳を紹介します。

 名前等にフリガナを付ける場合、名前の前に'' を使って、その中にフリガナを記述する。この拡張案は、日本語に限らず他の言語でもソートや検索を容易にするものである。フリガナそのものの中に、'' が使われる場合、'¥'を使ってエスケープする。  例えば、Nという名前のプロパティに対しては、性と名に対してそれぞれ、

< ゆうじ > 雄二
< きたむら > 北村

のようにする。フリガナは先に記述するものとする。こうすることで、この拡張提案に対応していないソフトでもソートが比較的容易に出来るようになる。

エンコードの際は、'' も含めて各フィールドごとにエンコードするようにする。実際に見られるvCard の変換フォーマットは、例えば、上記の例では、< ゆうじ >雄二、< きたむら >北村 を、それぞれひとかたまりにしてエンコードして、

N;CHARSET=ISO2022-JP;ENCODE=
BASE64:PBskQiQtJD8kYCRpGyhCPhskQktMQjwbKEI=;
PBskQiRmJCYkOBsoQj4bJEJNOkZzGyhC;

のようになる。  フリガナ拡張は他の任意のテキストフィールドに適用できる。例えば会社名のORG;プロパティの場合、会社名、会社組織名の順で <にほんかぶしきかいしゃ>日本株式会社
<えいぎょうきかくぶ>営業企画部

のvCard変換フォーマットは、エンコードした状態で、

ORG;CHARSET=ISO2022-JP;ENCODE=
BASE64:PBskQiRLJFskcyQrJFYkNyQtJCskJCQ3JGMbKEI+
GyRCRnxLXDN0PDAycTxSGyhC;
PBskQiQoJCQkLiRnJCYkLSQrJC8kVhsoQj4bJEIxRDZINGsyaEl0GyhC;    のようになる。

【4.結論】

今後、VCardやvCalendarを利用した、住所録、スケジューラ機能を使ったPIM機能はPCだけでなく、携帯端末や、携帯電話など多種多様な情報家電が、世界的に広く利用されることが予測されます。異なる機器間での住所録、スケジュールなどのデータが自由にやりとりできることがますます重要になってくると思われます。

vCardの日本語標準フォーマットとして、フリガナに関するVCardの拡張案は、日本語環境だけでなく、他の言語でもソートなどに利用することが出来ます。この拡張案が広く世界で利用され、実装するときの手助け、普及の手助けとして役立てばと考えています。


●最新情報●設立趣旨●活動報告●規格動向
●トップページに戻る